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zoom RSS 松下幸之助の天皇観−2

<<   作成日時 : 2006/10/17 23:37   >>

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天皇は現在、憲法に定められているように、日本と日本人の象徴として、内外ともに各方面でご健在ぶりを示しておられます。
天皇が、公務としてたとえば法律や条約を公布されたり、栄典を授与されたり、国内外の人びとと会見されたり、儀式を行われるなど、日本国憲法に定められているさまざまな国事にきわめて多忙な毎日を過ごしておられることは、よく知られているとおりです。
けれどもそれだけでなく、天皇はもう一つの大事な仕事をしておられます。
これはあまり一般には知られていないようですが、宮中で代々行われてきた日本古来の、祖先を尊び、国家国民の幸せと世界平和を願い求めるためのさまざまの神事というか、祭儀を絶やすことなく続けておられるわけです。
今日、宮中での諸祭儀は、元旦の四方拝から、大晦日の大祓の儀まで、一年の間に六十回余りですが、そのうちの二十余回は天皇のご親祭だということです。
多忙な国事とともに、そうした諸祭儀を守り行われるだけでも、まことに容易でないと思われますが、しかもそれらの多くは早朝とか深夜にとり行われるというのですから、非常に大変なことです。
けれども、天皇はこうした祭儀はすべてご自身の当然の役目と考えられ、誠心誠意尽くしておられるということです。
たとえば、年頭の四方拝の儀は元旦の早朝にとり行われますが、これは天皇ご自身で行われる祭儀で、代行が不可能とされていると聞きます。
すなわち天皇は、御一人で宮中賢所神嘉殿前庭に設けられた御座に進まれ、伊勢神宮を始め四方の天神地祇、山陵を御拝になり、国家国民の安泰、国運の隆昌繁栄、世界の平和を祈念されるということです。
真冬の早朝明けやらぬ暗いうちに、身を清め、衣装を改めて、庭の白砂の上でのこの厳粛な御拝礼にのぞまれるわけです。
われわれ国民がまだ寝静まっている元旦の早朝に、皇居の中心においてすでに天皇によって、こうした国家国民の安泰、世界の平和を祈る儀式が行われていることを知る時、そこに何ともいえない粛然としたものが感じられるのではないでしょうか。
そして、いうまでもなく、こうした諸祭儀は今に始まったものではありません。
代々の天皇によって昔から続けられてきた宮中の祭事であり、また、国民のための祭事であるわけです。
そうしたことが建国の初めからといっていいほどの昔から行われ、今日もなお続いているということは、日本と日本人を考える上でまことに大事なことだと思います。
代々の天皇が天皇という立場において、たえず国家の発展、国民の幸せを祈念してきたわけです。
日本が今日ここまで発展してきたのも、一つにはそのように代々の天皇がこうした祭事に、また国事につとめてこられたからではないかとも考えられます。
そして国民もそうした天皇の姿なり心というものを直接間接に感知し、そこに非常な敬愛の念が自然と生じ、天皇を精神的中心として日本を発展させてきたのだと思います。
そのように考えてきますと、日本の伝統の精神というものは、天皇家の姿の中にあらわれているのではないかと思うのです。
いいかえれば、天皇制の中に日本の伝統の精神がみられるということになると思います。
日本の伝統の精神として考えられるものには、衆知を重んじるということ、主座を保つということ、和を尊び平和を愛好するということなどがあります。
そういうものはすべてそのまま天皇制の中にあらわれていると思います。
そのように天皇家というものが日本の建国の祖であり、天皇制の中に伝統精神があらわれているところに、日本の天皇制の大きな意味があると思います。
だからこそ、天皇制は日本の建国以来二千年にわたって連綿と続いてきたのであり、国民の精神的中心、敬愛の的として、いかなる権力者も天皇の地位をおかすようなことをしなかったのだと思うのです。
したがってまた、天皇制のもつ意義というものはお互い日本人にとって何ものにもかえがたい、はかり知れないものがあると思います。
かりに他の国の人びとが、日本の天皇制というものは非常に価値あるものだから、自分の国でほしいと考えたとしても、これはつくることもできなければ、お金をもって買うこともできません。
それほど貴重な得がたいものを日本人はすでに持っているのです。
その意義を日本人はよく知らなくてはならないと思います。
そのことが、よりよき日本をきずいていく上できわめて大切だと思うのです。

                                   「日本と日本人について」PHPより


明治維新後、明治天皇のもとわずか1世代にうちに世界5大強国の仲間入りができたり、敗戦してもドイツのように分断されることもなく、天皇制も残り、そして敗戦後15年後には新幹線を開通させたり、今や世界第2位の経済大国である。
日本の近代、現代史は奇跡、神業の連続としかいいようがない。
こんな奇跡、神業がおこせたのは、天皇制というものが国力を分断させることなく、天皇のもと国力を集中することができたからともいえるが、それ以上に天皇家のもつ見えざる力が働いたからではないかと思う。
二千年にわたって連綿と続いている世界最古の歴史と伝統のある皇室は、今や日本だけではなく、世界にとっても至宝で、今一度日本人は天皇制のもつ意義、価値を再認識し、世界に誇れる皇室をこれからも数千年と護っていかなくてはならないと思う。

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